【新宿】帰還者たちの記憶ミュージアム|戦争のリアルを知る大人の社会科見学
戦後の抑留や引き揚げをテーマにした「帰還者たちの記憶ミュージアム」が新宿にあるのを知っていますか?
こちらの施設では、戦後に海外に残された日本人たちが直面した現実を、具体的に知ることができます。
子どもはもちろんですが、何かを学びたいと思っている大人におすすめの施設になります。
- 入館料は無料
- 展示だけなら30分で回れる
- 新宿駅から徒歩10分
- 都庁前駅からなら徒歩1分
新宿に訪れた際に、足を運んでみるのはいかがでしょうか。
こちらの記事では、アクセスや所要時間、回り方といった基本情報に加えて、実際に見て感じたことをまとめています。
今なら勉強真面目に出来るのに!と思っている大人に送る、大人の社会科見学シリーズです。
どんな場所?

帰還者たちの記憶ミュージアムは、新宿にある戦後の抑留や引き揚げをテーマにした資料館です。
無料で見学でき、予備知識がなくても展示を通して理解が深まっていく施設です。
アクセス・料金・所要時間
アクセス
新宿住友ビル33階
- 新宿駅西口徒歩10分
- 屋根ありの動く歩道あり
- 時間帯で歩道の向きが変わる
- 少しだけ屋外を歩く
- 都庁前駅徒歩1分
- 屋内で移動が可能
- HPに詳しい行き方あり
- 都庁前駅からの行き方 | 公式HP
オフィスビルの中にあるので一瞬躊躇しますが、33階のエレベーターを探してそのまま上に上がれば大丈夫です。
料金
入館料は無料です。
所要時間の目安
30分〜120分
- しっかり見るなら90〜120分
- 解説文・映像も含めて全部
- 展示+気になる解説だけ約60分
- 解説文は気になるところだけ
- ざっと見るだけなら30分
- 解説は簡単に展示だけ

じっくり派の私は、音声ガイドも借りて120分かけて館内を回りました。
利用案内
- 開館時間
- 9:00〜17:30(最終入館17:00)
- 休館日
- 月曜(祝日の場合は翌日)
- 年末年始
- ビル休館日
その他
- コインロッカーあり
- 100円、返却タイプ
- 傘立てあり
- 音声ガイド貸し出し(後述)
展示・音声ガイド・スマホ活用

時系列の流れに沿って展示されているため、当時の状況を整理しながら学ぶことができます。
個人の証言や持ち物の展示が多く、その状況に置かれたリアルな思い、物資不足の現実など、当時の状況を垣間見ることができます。
展示の特徴
- 兵士
- 戦後強制抑留
- 海外からの引き揚げ
時系列に沿って展示がされていて、言葉だけでは把握しにくい当時の状況を、具体的にイメージできる展示になっています。
- 実物・複製の展示+解説文
- 使用されていた道具や衣類
- 等身大展示
- ミニシアター、ビデオシアター
- 体験コーナー
また、抑留や引き揚げの過酷な現実の中で、それに抗う彼らの心の強さにも目を向けてみてください。
絶望の中に希望を見出す姿は、教科書だけでは学べないことだと感じました。
無料レンタル音声ガイド
受付で無料の音声ガイドを借りることができます。片耳にはめて、展示についている番号で再生しながら聞くものです。
- 解説文以外の情報もある
- 好きな項目から再生できる
全部聞くとなるとある程度の時間が必要になりますが、番号を選んで再生すれば短時間でも利用出来ます。
スマホで解説が読める
展示横のQRコードを読み込むと、資料の写真がブラウザで表示されます。写真を選択すると、解説文が出てくる仕組みです。
機種によるかもしれませんが、ブラウザを閉じなければ後で利用することも出来ます。私は帰りの電車で読みました。
またこちらの施設に来ることが出来ない人は、HPにあるバーチャル資料館でも展示内容を見ることができます。
回り方のコツ
- 回り方は順路通りでOK
- ビデオシアターの上映時間を最初にチェック
- ミニシアターは隙間時間で見る
回る順番
兵士・戦後強制抑留・海外からの引き揚げの3つのテーマに分かれて、時間の流れに沿って展示されているため、順路通りがおすすめです。
ビデオシアター
私は時間を確認しておらず観ることができませんでした。興味のある人は、事前にホームページや受付で確認してみてください。
ミニシアター
展示の途中にいくつかあります。人感センサーで反応するので、近づくと映像が始まります。約5〜9分の映像です。
体験コーナー
リュックの重さを感じたり、軍服・外套を着ることが出来る体験コーナーがあります。兵士のリュックは10キロ、軽い気持ちでは持ち上げられませんでした。

行く前の準備

時代背景の予備知識
何も知らなくても展示から学べますが、少し予備知識があるとより解像度高く見ることができます。
- 満州事変〜戦後までの流れ
- 終戦間近のソ連の状況
満州に何故たくさんの日本人がいたのか、ソ連による強制労働がなぜ起きたのかなど、ざっくり把握しておくと理解しやすくなります。
満州事変〜終戦までの満州の流れ
満州には、日本の政策を背景に多くの日本人が移り住んでいました。
- 日露戦争後
- 満州に鉄道や利権を持ち日本の関わりが始まる
- 1930年代
- 満州事変をきっかけに日本の支配が拡大
- その後
- 満州国の建国により日本人の移住が進められる
- 戦争期
- 農業や生活の場として家族単位での移住が拡大
- 終戦直前
- 満州には多くの日本人が生活している状態になる
終戦間近のソ連の状況
- 第二次世界大戦で大きな被害
- 都市・インフラ損壊
- 多くの人が亡くなる
- 労働力不足
- 復興と戦後の影響力確保
- 戦後を見据えて対日参戦
- 満州へ侵攻(利権の確保)
こうした状況の中で、満州にいた日本人も大きな影響を受けることになります。
あると便利グッズ
- 硬めのファイル
- 資料が折らずに収納
- 貴重品用のサコッシュなど
- 荷物をロッカーに預ける人は必須
注意点
館内では、見学時のルールがいくつかあります。事前に確認しておくと安心です。
- 飲食禁止(飴やガムを含む)
- 写真撮影は可能(一部撮影不可の展示あり)
- 動画・三脚・フラッシュ撮影は禁止
- 館内での通話は不可
- 筆記用具は鉛筆のみ使用可(消しゴムも不可)
- 展示ケースや壁を下敷きにしての筆記は不可
詳しくはこちらを確認してください。
行ってみての感想

印象に残ったこと
個人の証言や当事者たちのリアルな生活が印象に残りました。教科書だけではわからないことを学べるのが、私が博物館に行く大きな理由のひとつです。
特に印象に残ったことは、絶望の中に希望を見出していたことです。
ソ連に抑留されていた人たちが作ったスプーンが展示されていました。これらのスプーンを作ることは、飢餓に苦しむ人たちの心の支えになったそうです。
過酷な現実の中でどんな思いがあったのか、ぜひ現地で感じてみてください。
混雑状況
祝日に訪れましたが、館内は空いていました。落ち着いて見たい人には向いている環境です。
私が行った時は、子どもはおらず熱心に展示を見ている大人のみ。50.60代が多いように感じました。
唯一すぐに利用出来なかったのはミニシアターです。座席が少なく、タイミングをずらして利用しました。
まとめ
帰還者たちの記憶ミュージアムは、戦後の抑留や引き揚げを具体的な資料や個人の証言から学べる資料館でした。
- 抑留と引き揚げにフォーカスした展示
- 所要時間は約30分〜1時間半
- 等身大サイズの展示はリアルな体感
- 強制抑留の背景
- 抑留者たちの生活
- 命懸けの引き揚げ
当事者たちの現実に触れることで、歴史の出来事として知っていたことの解像度が上がりました。
1時間ほどで回れる無料のミュージアム。
新宿を訪れた際に、ぜひ立ち寄ってみてください。

