【文京区】小石川後楽園で楽しむ自然と歴史 | 大人の社会科見学
東京ドームに隣接する場所に都立庭園があるのはご存知ですか?
江戸時代に水戸藩によって造られた大名庭園、小石川後楽園です。江戸の大名庭園として現存する最古の庭園とされています。
木々に囲まれ滝の音に包まれた自然豊かなこの庭園にいると、都会にいることを忘れてしまいそうになります。
また、自然だけでも満喫できますが、少し調べてから行くと違う視点で楽しむこともできる場所です。
今なら勉強真面目に出来るのに!と思っている大人に送る、大人の社会科見学シリーズです。
小石川後楽園とは?

都会の真ん中とは思えないほど豊かな自然が広がる小石川後楽園。
江戸時代に水戸藩の初代藩主・徳川頼房(徳川家康の十一子)が築造した大名庭園です。
その後、二代藩主の徳川光圀(水戸黄門)によって、中国文化も取り入れながら整備されました。
現在は都立庭園として一般公開され、都心で自然を楽しめる場所として親しまれています。
アクセス
西門
都営大江戸線飯田橋駅 徒歩3分
JR総武線飯田橋駅(東口) 徒歩8分
JR総武線水道橋駅(西口) 徒歩8分

東門
JR総武線水道橋駅(東口) 徒歩5分
JR総武線飯田橋駅(東口) 徒歩10分

利用案内

入園料
- 一般 300円
- 65歳以上 150円
- 小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料
窓口での支払いは、クレジットカード・電子マネー・QRコード決済に対応しています。
また、オンライン入園券で事前購入した場合やぐるっとパスの利用は、窓口でQRコードを提示します。当日券の購入と同じ列に並びます。
開園時間・休園日
開園時間
9:00〜17:00(最終入園16:30)
休園日
年末年始(12/29〜1/1)
所要時間
- ざっくり:45〜60分
- 普通に:60〜90分
- じっくり:120分以上

私は解説を読み写真を撮りながらゆっくり回って、150分(2時間半)ほど滞在しました
小石川後楽園の見どころ
小石川後楽園の特徴

回遊式築山泉水庭園

大泉水を中心として、その周囲に造られたさまざまな景観を、歩きながら楽しむことができます。
- 日本各地の景勝を取り入れる(頼房)
- 儒教的思想が反映した中国趣味(光圀)
文化財保護法によって特別史跡と特別名勝の重複指定されています。
内庭
東門(正門)から入ると、内庭があります。こちらは水戸藩の書院があった場所で、唐門で仕切られていました。


江戸から京都を巡る構成
内庭から唐門を進むと、京都や日本各地の景色を意識した空間が続きます。
- 木曽路(寝覚めの滝・石畳)
- 琵琶湖(大泉水)
- 渡月橋(渡月橋)
ただ自然を楽しむだけではなく、「名所を巡るような感覚」で歩ける庭園になっています。
海・山・川・田園の景色
連環した景の配置(海・山・川・田園)
- 海の景(大泉水・蓬莱島など)
- 山の景(円月橋・通天橋など)
- 川の景(大堰川・西湖の堤など)
- 田園の景(稲田・神田上水など)
歩きながら景色が切り替わっていくのも、小石川後楽園の魅力です。
野鳥観察

園内では野鳥が見られることもあり、カワセミを狙ってカメラを構える人がいました。静かな庭園ならではの楽しみ方の一つです。
小石川後楽園と徳川光圀
ただ自然を楽しむだけではなく、「思想を景色として表現した庭園」という見方もできる場所です。
儒教文化と中国思想

小石川後楽園には、中国文化や儒教思想の影響が取り入れられています。
徳川光圀は、明から亡命した儒学者・朱舜水(しゅしゅんすい)から強い影響を受けました。
西湖堤

園内には、中国・杭州の西湖をモチーフにした「西湖の堤」があり、日本の庭園では初めて取り入れられました。
左下が大堰川、川にかかるのが渡月橋、右側にあるのが西湖の堤です。
この日は大堰川の清掃をしていました。
円月橋

中国で考案され日本に伝えられた円月橋もあります。
こちらは、橋の半円が水鏡に映り円になり、満月のように見えることから、この名がついたそうです。
蓬莱島

琵琶湖を表現した大泉水を中心に開放感のある景色が広がります。
その中にある蓬莱島は仙人が住む理想郷で、こちらにも中国文化の影響が取り入れられています。
小石川後楽園の飲食・休憩事情
園内には休憩できる場所もありますが、新宿御苑などと比べると飲食の選択肢は少なめです。
売店・レストラン・飲み物
- びいどろ茶寮(西門にあるお食事処)
- 葵屋(西門にある売店)
- 訪問時は三福だんご(松原付近)
- 自動販売機は西門・東門付近のみ
- 葵屋でペットボトル販売あり
- 訪問時にあった三福だんごでもペットボトル販売あり

びいどろ茶寮では、お蕎麦や丼ものなどの食事をいただくことができます。

葵屋さんでは、ソフトクリームやペットボトル、そのほかお土産などを購入することができます。
また、私が訪問した時には松原付近で三福だんごの販売もありました。数種類のおだんごとペットボトルを販売していました。

飲食の持ち込みについて
- 飲食物の持ち込みは可能
- アルコール類の持ち込みは禁止
- シートを敷いての利用は禁止
小石川後楽園の回り方のコツ
見どころ満載の小石川後楽園は、事前にマップなどで行きたいところをチェックしておくのをおすすめします。
食事処や飲み物の販売などは、園内の各地にあるわけではないので要注意です。
- 事前にマップをチェック
- 回るルートを考えておくと楽
- 飲み物を購入するなら入り口
- 庭園内ではあまり売っていない
- 訪問時は松原付近のおだんご屋さんに販売あり
- 食事をどうするか決めておく
- お食事処・売店は入り口付近のみ
- 訪問時は松原付近におだんこ屋さんあり
- トイレやゴミ箱は若干数あり
- 15:00以降の方が空いていた
小石川後楽園へ行く前の準備

予備知識
江戸の上屋敷
大名が江戸に滞在するための拠点で、家臣や生活の場も含めた大規模な敷地でした。小石川後楽園も、水戸藩の上屋敷内に造られた庭園です。
徳川御三家
徳川家康の子孫である尾張・紀伊・水戸の三家を指し、将軍家に次ぐ格式を持つ家系です。水戸藩はその一つで、江戸の中枢に屋敷を構えていました。
徳川光圀
水戸藩2代藩主で、水戸黄門としても知られる人物です。儒教の影響を強く受け、歴史書『大日本史』の編纂を進めるなど学問や思想を重視し、その考え方が庭園の構成にも反映されています。
あると便利グッズ
- スニーカー
- 園内に階段や坂道が多い
- 飲み物
- 自動販売機は西門・東門付近のみ
- 季節によっては帽子
- 日陰が少ないエリアあり
- 季節によっては虫除け
- 自然豊かなので虫は多い
実際に行って感じたこと

印象に残ったこと
- 園内は木々に囲まれ起伏が多い
- 野鳥がいる
- 東京ドームからの歓声が聞こえる
都会にいることを忘れる自然豊かな庭園ですが、東京ドームからの歓声で都会にいることを思い出す。自然と都会が融合した場所でした。
混雑状況
- 連休中日でも大混雑ではなかった
- ベンチも少し待てば座れる
- 15:00以降は空いてきた
まとめ
小石川後楽園は、豊かな自然の中に、日本各地の景勝や中国文化を取り入れた大名庭園です。歩きながら景色の意味を知ることで、江戸時代の庭園づくりを感じられる場所でした。
江戸城からもほど近い大名庭園を訪れて、自然に囲まれながら歴史を学んでみるのはいかがでしょうか。
- 日本の景勝と中国文化
- テーマごとの景色の違い
- 都会の真ん中にある庭園
- 大名庭園が細部まで作り込まれていること
- 徳川光圀による中国文化の影響
- 70,847㎡の広大な敷地









